【BMS】LR2/beatoraja/QMS-Playerの判定幅について

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ch.nicovideo.jp

こちらの記事を拝見して
「そういやふだん使ってるbeatoraja/QMS-Playerの判定幅ってどんなもんなんだろ?」
とふと疑問に思ったのでまとめてみました。

本記事ではLR2との比較を絡め、beatoraja/QMS-PlayerについてJudge Rankごとに見ていくことにします。

各Judge Rank毎の判定幅

参考として本家IIDXの判定幅も掲載しようと思ったんですが……
調べてみると「ピカグレが2フレーム or ±20ms」と諸説あるようではっきりしませんでした。
あくまでLR2との比較ということで。

基本的にGOOD以上の判定について考察しています。
なお、表の判定幅の単位は全て[ms]です。

また、beatorajaはver0.6.2、QMS-Playerはver0.83bでの確認です。

EASY

おそらく大多数の譜面に設定されているJudge Rank。

Player/Judge PGREAT GREAT GOOD BAD POOR(早押し) POOR(無視)
LR2 ±21 ±60 ±120 ±200 +1000 ---
beatoraja ±20 ±60 ±150 +220/-280 +500 -150
QMS ±21 ±40 ±105 ±135 +835 -200
  • PGREAT幅はLR2=QMS>beatoraja
  • GREAT幅はLR2=beatoraja>QMS
  • GOOD幅はbeatoraja>LR2>QMS

PGREAT幅で言えばbeatojaraが一番狭いですが、GOOD以上で拾える幅を見るとbeatorajaが一番広くなります。
「(LR2と比べて)beatorajaは判定が甘い」と言っている方をちらほら見かけますが、数値上で見てもLR2より広く拾ってくれているようです。

QMS-PlayerはPGREATのみLR2と同じで、GREAT以下の判定はLR2/beatorajaより狭くなっています。
LR2と比較すると光りやすさは変わらないが、スコアが出にくくなっているようです。

NORMAL

発狂BMSでも時々設定されている譜面があるJudge Rank。

Player/Judge PGREAT GREAT GOOD BAD POOR(早押し) POOR(無視)
LR2 ±18 ±40 ±100 ±200 +1000 ---
beatoraja ±15 ±45 ±112.5 +275/-350 +500 -150
QMS ±18 ±40 ±105 ±135 +835 -200
  • PGREAT幅はLR2=QMS>beatoraja
  • GREAT幅はbeatoraja>LR2=QMS
  • GOOD幅はbeatoraja>QMS>LR2

beatorajaについては、EASY同様「光りにくいが拾いやすい」と言ったところでしょうか。
一方QMS-Playerについては、GREAT以上の幅はLR2と同様ですが、GOOD幅が少し広くなっています。

HARD

数は多くないが、一部の譜面に設定されているJudge Rank。

Player/Judge PGREAT GREAT GOOD BAD POOR(早押し) POOR(無視)
LR2 ±15 ±30 ±60 ±200 +1000 ---
beatoraja ±10 ±30 ±75 +330/-420 +500 -150
QMS ±15 ±40 ±105 ±135 +835 -200
  • PGREAT幅はLR2=QMS>beatoraja
  • GREAT幅はQMS>LR2=beatoraja
  • GOOD幅はQMS>beatoraja>LR2

前述したEASY/NORMAL判定と異なり、HARD判定はQMS-Playerが一番広くGOOD以上で拾ってくれます。
もっとも、LR2との比較をすればbeatorajaも「光りにくいが拾いやすい」ようです。

VERY HARD

ほとんど見かけることがないJudge Rank。

Player/Judge PGREAT GREAT GOOD BAD POOR(早押し) POOR(無視)
LR2 ±8 ±24 ±40 ±200 +1000 ---
beatoraja ±5 ±15 ±37.5 +385/-490 +500 -150
QMS ±8 ±40 ±105 ±135 +835 -200
  • PGREAT幅はLR2=QMS>beatoraja
  • GREAT幅はQMS>LR2>beatoraja
  • GOOD幅はQMS>LR2>beatoraja

EASY/NORMAL/HARD判定では「光りにくいが拾いやすい」beatorajaでしたが、VERY HARD判定では一番厳しい判定幅となっています。
QMS-PlayerはLR2と比べると「光りやすさは同じだが拾いやすい」と言えるでしょうか。

LR2/beatoraja/QMS-Playerの判定幅まとめ

LR2と比べて……

  • beatojaraは全体的に光らせにくいが、ノーツを広く拾ってくれる(VERY HARD判定を除く)
  • QMS-PlayerはEASY判定だとスコアが出にくいが、NORMAL/HARD/VERY HARD判定ではノーツを広く拾ってくれる

私が気になったのは上記の2点でしょうか。
比較検証するまでは、LR2と比べて「beatorajaは判定甘いな」「QMS-Playerはスコア出にくいな」とぼんやり思っていた程度だったのですが、数値上で見てもあながち間違いではなかったようです。

今回は判定幅についてのみ着目しました。
譜面の難易度についてはTOTAL値による補正やゲージの増減量なども関わってくるので、「どのBMSプレイヤーでやると簡単/難しい」というのは一概には言えないかと。
ただ、判定幅だけみてもBMSプレイヤーによって違いがあるので、気になる方の参考になれば幸いです。

【参考元】

【メモ】LR2とbeatoraja 判定幅とゲージの違い:Miraiのbemani日記 - ブロマガ

beatoraja/JudgeProperty.java at master · exch-bms2/beatoraja · GitHub

㌤ on Twitter: "LR2判定 (垂直同期ON時の参考イメージ:https://t.co/CVbmOvJ9fA)… "

QMS-Playerマニュアル(ver0.83b本体附属)

オグロイワシ on Twitter: "判定がブラジルに飛んでった時に使う画像を探したけど見つからなかったので作った https://t.co/H7o3aIuTWw"