もちべーこん日記

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財布を拾ったので交番に届けに行った話

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それは先週の木曜日のこと。
私はいつものように自転車で出勤し、とある交差点で信号待ちをしていました。
「あー今日もめんどくせぇなー早く休日にならないかなー」
とか考えつつ、ふと路上を見ると何か落ちている。

交差点の横断歩道上に落ちているこげ茶色の物体。
よくよく目を凝らして見ると、それは手提げ袋のようでした。
少し考え、とりあえず拾ってみることに。

それは適度な重さがあり、どうやら何か入っている。
中身を確認すると、長さ20センチほどの長方形の物体。
まさかと思いつつ取り出してみると……

――財布だ。
入っていたのはキャメル色の長財布でした。

という訳で路上で財布を拾って交番に届けに行ったときの流れを書いてみるよ。
(ちなみに財布を拾ったのはこれが初めてではなく、ちょうど1年前くらいにも拾ってます。)

財布を拾ってから警察に届け出るまでの流れ

まずは交番へ

仕事が終わったあと、さっそく交番へ。
交番にいた男性の警察官に「財布を拾ったんですが」と伝えると、席に座るように促されました。
彼が書類の入ったファイルを取り出した後、事務処理が始まりました。

拾得物の事務処理

警察官に最初に聞かれたのは下記の3点。

  • 拾った日時
  • 拾った場所
  • 拾った時の状況

私が上記の情報を伝えると、警察官は書類に内容を記入していきます。
また、拾得者の情報として私の名前と住所も聞かれたので一緒に答えました。

同時に、別の警察官が財布の中身を一つずつ取り出し机の上に並べていきます。
今回拾った財布には下記の物が入っていたようでした。

  • 現金(およそ1万円)
  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • クレジットカード(6枚)
  • キャッシュカード
  • ポイントカード
  • その他レシート類

中身を確認し終わった後、その警察官はどこかに電話を掛け始めました。
どうやら番号照会をしてクレジットカードやキャッシュカードの不正利用がされていないか確認しているようです。
「(カード類落としたらいろいろめんどくさそうだな……てか落とし主クレカ6枚とか持ちすぎやろwww)」とか考えているうちに確認が終わると、書類を書いていた警察官に「拾得者の権利」について尋ねられました。

拾得者の権利について

法律上、拾得者には次の権利が発生します。

お礼を受け取る権利(報労金の請求権)

遺失物法
(報労金
第二十八条 物件(誤って占有した他人の物を除く。)の返還を受ける遺失者は、当該物件の価格(第九条第一項若しくは第二項又は第二十条第一項若しくは第二項の規定により売却された物件にあっては、当該売却による代金の額)の百分の五以上百分の二十以下に相当する額の報労金を拾得者に支払わなければならない。

引用元: e-Gov法令検索

労金とは「お礼」のこと。
落とし主が見つかった場合に、落とした物の5~20%に相当する額を落とし主から貰う権利が発生します。
今回の場合だと、権利を主張すれば500円から2000円までの間で貰えることになりますね。

落とし物の保管等に要した費用を請求する権利(保管費用の請求権)

遺失物法
(費用の負担)
第二十七条 物件の提出、交付及び保管に要した費用(誤って他人の物を占有した者が要した費用を除く。)は、当該物件の返還を受ける遺失者又は民法第二百四十条(第三条において準用する場合を含む。以下同じ。)若しくは第二百四十一条の規定若しくは第三十二条第一項の規定により当該物件の所有権を取得してこれを引き取る者の負担とする。

引用元: e-Gov法令検索

落とし主が見つかった場合に、落とし物を届けるに当たって要した交通費や保管に要した費用についてを落とし主に請求する権利が発生します。
Time is Money. で掛かった時間分のお金くれませんかね

落とし物を受け取る権利(所有権)

民法
(遺失物の拾得)
第二百四十条 遺失物は、遺失物法(平成十八年法律第七十三号)の定めるところに従い公告をした後三箇月以内にその所有者が判明しないときは、これを拾得した者がその所有権を取得する。

引用元: e-Gov法令検索

警察に届け出た落とし物については、落とし主を探すために届け出た日から3か月間保管されます。
届け出た日から3か月を経過しても所有者が現れなかった場合、所有権を主張していれば落とし物は拾って届け出た人の物となります。
ただし、携帯電話やカード類などの個人情報が記録された物は受け取ることができません。

拾得者の権利には期限がある

上記3つの権利ですが、前提条件として拾った日から一定期間内に届けた場合でないと権利を主張することができません。
路上で拾った場合と、駅やお店などの施設内で拾った場合とで期間が異なります。

<拾得者の権利が発生する期間>

拾った場所 拾ってから届け出までの期間
路上 1週間以内
駅やお店などの施設内 24時間以内

また、上記3つの権利を主張できる期間についてもそれぞれ決められています。

<拾得者の権利を主張できる期間>

権利 権利主張できる期間
労金の請求権 落とし主に返還されてから1か月以内
保管費用の請求権 落とし主に返還されてから1か月以内
所有権 届け出た日から3か月を経過後の2か月以内

権利を放棄することも可能

少々長くなってしまいましたが、警察官からは上記の権利についてどうするかを尋ねられました。
私は善意で届けただけで、めんどくさかったので「権利放棄でお願いします」と伝えました。
中身が10万くらいだったらちょっと揺らいだかもしれない……

その後、書類に権利を放棄する旨を記入し、画像のような「拾得物件預り書」を受け取り手続きは終わりです。

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だいたい20分くらいでした。

落とし物を拾ったら警察に届けよう!

以上が財布を拾って警察に届け出た際の流れです。
記事を書くに当たっていろいろと調べてみたんですが、法律でしっかりと定められているんですね……。勉強になりました。

落とし物を拾って警察に届けるとこんな感じになるんだなーと参考になれば幸いです。
なかなかない機会だとは思いますが……笑

(参考元)京都府警察/よくある質問(落とし物Q&A)